小学校でプログラミングの授業が必修化されることや,2024年度から大学の入試に【情報I】がと入れられ,高校でも2022年度から【情報】の授業が始まることはニュースでも取り上げられていますが,では中学校のプログラミング授業は今どうなっているのでしょうか?
実は中学校ではすでに,「技術・家庭科」の技術の授業で行われています。
技術の授業では,
- 材料と加工の技術
- エネルギー変換に関する技術
- 生物育成に関する技術
- 情報に関する技術
を学習します。木材を使って,本棚や箱を設計して作ったり,電気のコンセントなんかも作ったりする技術です。昔は男子は「技術」,女子は「家庭科」を学んでいましたが,現在では男子も女子も「技術・家庭科」として両方学習します。
余談ですが,成績は「技術・家庭科」として1つの教科として成績がつきます。
④の情報に関する技術のところで,プログラミングを学習します。
D 情報に関する技術
(1) 情報通信ネットワークと情報モラルについて,次の事項を指導する。
ア コンピュータの構成と基本的な情報処理の仕組みを知ること。
イ 情報通信ネットワークにおける基本的な情報利用の仕組みを知ること。
ウ 著作権や発信した情報に対する責任を知り,情報モラルについて考えること。
エ 情報に関する技術の適切な評価・活用について考えること。
(2) ディジタル作品の設計・制作について,次の事項を指導する。
ア メディアの特徴と利用方法を知り,制作品の設計ができること。
イ 多様なメディアを複合し,表現や発信ができること。
(3) プログラムによる計測・制御について,次の事項を指導する。
ア コンピュータを利用した計測・制御の基本的な仕組みを知ること。
イ 情報処理の手順を考え,簡単なプログラムが作成できること。
文部科学省HPより
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/chu/gika.htm
プログラミングそのものというよりは,情報通信に関する知識が技術を学習するイメージで,高校での【情報I】へつながる学習と思った方がよいですね。
なかなか,小学校でスクラッチやゲーム的な要素で「プログラミングの思考」を学んだあとの,中学校の授業だと,ギャップがありそうが気がしますね。
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